「4K放送が暗い」は4K映像ではない事が原因!4Kテレビを買わない理由にはならない!

4K8Kテレビ事情
11 /06 2019

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4Kテレビ

「4K放送が暗い」という問題


 BS4K8K放送が開始され早くも1年が過ぎようとしています。BS4KチュナーもBS4Kチュナー内蔵4Kテレビも発売され、BS4K放送視聴環境も整いつつあります。
BS4K放送に限っては、既存のBSアンテナでも受信でき、安くなってきた4Kテレビのおかげで簡単に視聴する事が可能です。

しかし、ある問題が発覚しました。

「4K放送が暗い」という事です。

BS4K放送だけ暗く表示される現象が起こっているのです。その他の地デジ放送や従来のBS放送のチャンネルでは通常通りに明るく表示されるのに、BS4K放送だけが比較しても暗くなる事が確認されています。

この原因は二つあるようです。

HDR対応していない初期型4Kテレビ

 数年前に発売された4KテレビはHDR対応していなかった事が一つ目の原因です。HDR(ハイダイナミックレンジ)は明暗を情報化することで、より自然な表現ができる技巧です。このHDRのおかげで、4K映像に立体感が加わり、8Kテレビに匹敵するくらいの表現が可能になった素晴らしい技術でもあります。

 これが4Kテレビ発売当初の後に取り上げられたため、2011年あたりの4Kテレビ初期型にはまだ内蔵されていませんでした。しかし、BS4K放送にもHDRなどの情報を盛り込むようになったため、外付けでBS4Kチュナーを接続しても、初期型4Kテレビにその情報は認識されないわけです。

 これが4K放送が暗くなる原因の一つで、今発売されている4Kテレビが直接関係するところではありません。2011年の4Kテレビ発売から8年も使用できたと思えば、それほど悲観するような事でもないでしょう。

アップコンバート4K映像が暗い!

 もう一つの原因は、BS4K放送がHDR対応した4Kカメラで撮影されたネイティブ4K映像ではないものがあるからです。BS4KのNHKチャンネルは真面目に4K映像を放送しているのですが、その他の4Kチャンネルは地上デジタル放送番組のハイビジョン、フルハイビジョン映像を4Kにアップコンバートさせただけのものが多いです。そのため、4K映像ではあるものの、列記とした4K画質ではありません。

 ネイティブ4K映像はHDRなどの情報も含まれているため、それを基準に4Kテレビは明るさが設定されています。ハイビジョンをアップコンバートした4K映像はHDR化はされていないため、明るさが固定されています。ネイティブ4K映像に明るさの設定と合わせると、アップコンバート4K映像の方が暗くなってしまうのです。

 単純に考えれば、アップコンバート4K映像はオリジナルハイビジョン映像より暗くなるのです。

4K映像を視聴するための4Kテレビ


 4Kテレビを購入したのは、BS4K放送を視聴するためでもありますが、あくまで4K映像を視聴するためです。それはハイビジョン映像をアップコンバートした4K映像ではなく、正真正銘のネイティブ4K映像を視聴するためです。


同じ番組でBSのハイビジョン映像とBSアップコンバートされた4K映像を見比べた場合、明るさ以外その差はなく、正直オリジナルのBSハイビジョン映像の方がキレのある映像のように思えます。

それは4Kテレビに内蔵されたアップコンバート機能が地上デジタル放送もBSもハイビジョンも4K映像にしてくてるので、放送自体がアップコンバートした映像である4K放送は意味がありません。

同じ番組であれば、4Kチャンネルで視聴する必要もないわけです。

また、ハイビジョン映像はハイビジョンテレビで、4K映像は4Kテレビで視聴した方が良い場合もあります。


 4K放送が暗いのはアップコンバートされた4K映像に限っての現象で、NHKなどの4Kチャンネルのネイティブ4K映像では問題がないのです。ネイティブ4K映像を視聴する事が目的であるなら、アップコンバートされた映像自体には興味がないわけです。


 よって4Kテレビを「4K放送が暗い」という理由だけで買わないのは、少し大袈裟に感じられます。


放送局が4K対応すれば良い話!


 この対応策として、テレビがいちいちアップコンバートした4K映像に対して明るさを切り替えるよう設定できる機能を取り付ける事です。次期モデルで対応するかは分かりませんが、それだけのために基盤や部品を追加するのも面倒な話で、レスポンスが悪くなりコストのかかるだけの事です。


それよりはNHKに限らず、その他のチャンネルでもHDRの効いたネイティブ4K放送をすることの方が大事なように思えます。せっかくBS4K放送が開始されたにもかかわらず、ネイティブ4K対応していない事自体が矛盾しているからです。そう考えると、メーカー側の想定内の問題であるように思えます。


 BS4K放送が開始されまだ1年ほどです。各局4K対応するには設備投資も必要でお金も時間かかるでしょう。次第にネイティブ4K対応される事で、解消されていく問題ではあります。それを待つしかないのかもしれません。それ故に、今販売されてある4Kテレビを拒む必要はないのです。


 お読みいただきありがとうございました。

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サムライフルーツ

8K、5Gが来る!
電子工学が日本と世界の未来を面白くする。

国立大学工学部卒(電気、光ファイバー)

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